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皆さん、こんにちは。千代田技建株式会社、ブログ更新担当の岡です。
これまでの記事では、地盤調査や基礎工事の基本、住まいのメンテナンス、さらに地盤補強・基礎補修が必要になった場合の対応まで、段階的にお話ししてきました。
今回は「地盤と基礎にまつわるQ&A」と題し、これまでいただいたご質問やよくある疑問点をまとめてお答えします。おさらいも兼ねて、ぜひ参考にしてみてください。
目次
A. 地盤調査による客観的なデータ取得が大切です。
代表的な調査方法として、スウェーデン式サウンディング試験やボーリング調査、表面波探査などがあります。
自治体のハザードマップや地質図から、おおよそのリスク(液状化や土砂災害の可能性など)を把握することも重要ですが、最終的には現地調査結果をもとに判断します。
A. 建物の重量や地盤の強度、予算などを考慮して選びます。
布基礎は費用を抑えやすい反面、地盤が弱い場合や大きな荷重がかかるケースでは不同沈下リスクが高まることがあります。
ベタ基礎は建物荷重を広く分散でき、沈下リスクが低減しますが、その分コンクリート使用量が増え、施工費用が高くなる傾向があります。
同じ地盤でも、杭基礎や地盤改良を組み合わせる場合もあり、最適解は物件ごとに異なります。
A. まずは専門家による現地調査がおすすめです。
ドアや窓の開閉がスムーズにいかない、床がきしむなどは不同沈下の可能性が考えられます。
基礎のひび割れや床下の湿気もチェックポイントです。小さなトラブルでも放置すると大規模工事につながる恐れがあるため、早めの対処が大事です。
地盤補強(改良)と基礎補修をセットで行うかどうかなどは、実際の現地調査結果や予算・工期を踏まえて総合的に検討します。
A. 工事内容や規模によって大きく異なります。
地盤改良(柱状改良など)は数十万円~百数十万円、あるいは深層混合工法でさらに高額になる場合も。
基礎補修工事(エポキシ樹脂注入など)の軽微なものは数万円~数十万円、大規模な耐震補強や外部補強材の設置が必要な場合は数百万円になることもあります。
あらかじめ複数の業者から見積もりを取り、比較・検討するのが賢明です。
A. 定期的なチェックとメンテナンスが基本です。
外周や基礎コンクリートのひび割れを目視で確認。小さなクラックでも、進行していないかこまめにチェックしましょう。
床下点検口や換気口から湿気やカビ、シロアリ被害がないかも重要です。
雨どいや排水設備を定期的に掃除して、水はけの良い環境を保ちましょう。
異常を発見したら放置せず、早めに専門家へ相談を。早期対応が費用負担や被害拡大を防ぐカギです。
A. 売主や不動産会社に相談し、可能であれば購入前に実施しましょう。
ただし、ほとんどの場合「購入を約束したうえで行う」「売主側が既に調査済みデータを用意している」ケースが多いです。
もし調査データがない場合は、自費で行うことを検討するのもひとつの方法。万が一、予想以上に地盤が弱ければ、購入を再考したり、予算調整をする必要が出てきます。
家を支える「地盤」と「基礎」については、さまざまな疑問や不安がつきものです。重要なのは、不明点やトラブルサインを放置せず、早めに専門家の力を借りること。少しの不安でも相談を重ねて解消しておけば、将来の大きなリスクを回避し、長く安心して暮らせる住まいを実現できます。
今回のQ&Aが皆さまの不安を解消し、家づくりやリフォーム・メンテナンスの一助となれば幸いです。千代田技建では、地盤調査から改良・補修まで一貫してサポートしており、個別のご相談にも応じています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。今後とも、千代田技建のブログをどうぞよろしくお願いいたします。